ストレスは敵か?ストレスが与えるポジティブな影響
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ストレスと聞くと、「免疫を下げる」「老化を進める」「鬱の原因になる」といった悪いイメージを抱く方が多いかもしれません。しかし、実はストレスにはポジティブな側面もあります。
仕事の締め切りを守ったり、ハードなトレーニングを乗り越えるには、適度なストレスが必要です。私自身、ヨガのオンライン研修で1日10時間以上の学習を1週間続けたとき、常に交感神経をフル稼働させながら自分を追い込んで達成することができました。これは大きなストレスをかけていたからこそ成し遂げられたこと。アスリートも同様に、身体的・精神的なストレスをかけて成長しています。
ストレスは適量であれば、行動力を引き出し、モチベーションを高める効果があります。しかし問題になるのは、ストレスが長期間続いた場合です。
急性ストレスと慢性ストレスの違い
急なストレスがかかると、脳内ではノルアドレナリンやドーパミンが分泌され、即座の「闘争・逃走反応」を引き起こします。このため、頭が真っ白になったり、思考が一時的に停止することもあります。短期間で終わる急性ストレスであれば、体への悪影響は少ないとされています。
一方、慢性ストレスは深刻な問題を引き起こします。ストレスが長期間続くと、副腎からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されます。通常であれば無害化されるコルチゾールが脳内に蓄積すると、海馬の神経細胞を破壊し、記憶力や感情の安定を司る脳機能に悪影響を与えます。これがうつ病の一因となり、うつ病患者の脳は海馬が萎縮していることがわかっています。
ストレスからリセットする方法:副交感神経を意識的にオンにする
慢性ストレスによる影響を軽減するためには、意識的に副交感神経を優位にしてリラックス状態に持っていくことが重要です。しかし、自律神経は私たちの意思で直接コントロールできるものではありません。
ではどうすればよいのでしょうか?
実は、副交感神経を意識的に働かせる方法があります。その一つがヨガです。特に、呼吸にフォーカスしたヨガやリストラティブヨガは、副交感神経の働きを高め、ストレスのリセットに非常に効果的です。
「Inhale… Exhale…(吸って〜、吐いて〜)」と、まずは深く息を吸って、ゆっくり吐いてみましょう。自分の体がどのように反応するか、ぜひ観察してみてください!具体的な方法については、また別の機会に詳しくご紹介しますね。